【日本郵船、液化水素運搬船の共同開発を加速、脱炭素化へ向かう】
日本郵船株式会社(NYK)は、川崎重工業、岩谷産業、電力中央研究所など複数の企業・研究機関と連携し、液化水素運搬船の共同開発を加速させていることを発表しました。これは、世界的な脱炭素化の動きに対応し、次世代クリーンエネルギーである水素の大量輸送インフラ構築を目指すものです。
液化水素は極低温(-253℃)での輸送が必要となるため、高度な技術と安全性が求められます。NYKは、これまで培ってきたLNG運搬船の技術やノウハウを応用し、大型の液化水素運搬船の実用化を目指しています。2025年9月には、主要パートナー企業との間で、液化水素の積載・荷揚げに関する技術的な検証と、船体設計の最終化に向けた会合が持たれました。
このプロジェクトは、日本政府が推進する水素社会実現に向けた国家戦略の一環であり、2030年代半ばまでに商用運航を開始することを目指しています。NYKは、液化水素運搬船の開発を通じて、世界のエネルギー転換を支援し、持続可能な社会の実現に貢献していく姿勢を強調しています。