エバーグリーン、CIPと提携。船舶用合成燃料 開発へ
台湾船社エバーグリーンは20日、デンマークのコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)と共同で水素ベースの船舶用燃料に関する共同研究を行うと発表した。CIPは再エネ投資に特化した投資会社で、台湾国内で複数の洋上風力発電所の建設を手掛けている。今後、エバーグリーンと共同でカーボンニュートラルな合成燃料(e―fuel)の製造と利用に向けた検討を進めていく。
両者が締結したMOU(覚書)では洋上風力を活用した台湾での合成燃料の生産やeアンモニアやeメタノールなどのグリーン燃料の供給など幅広い側面で協力していくことが盛り込まれた。
エバーグリーンは2050年ネットゼロを目標に環境対応を進めており、今年7月には1万6000TEU型のメタノール燃料コンテナ船24隻の発注を決定。これらを合わせた現時点での発注残は71隻・82万TEUとなっている。
本船運航の脱炭素化に向けてグリーン燃料の調達が必要となる中、同社は「CIPとの協力は二酸化炭素(CO2)削減目標を達成するための戦略においてさらなるステップとなる」と説明。「このパートナーシップは当社が必要とする低炭素燃料ソリューションの開発を支援するものだ」としている。
引用至《日本海事報》2023年10月24日 デイリー版1面
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=290797